引っ越し業者の仕事と聞くと、重い荷物を持って動き回るきつい肉体労働のイメージを持つ人も多いと思います。引っ越し業者の仕事に向いている人とは具体的にどのような人なのでしょうか。詳しく解説していきます。

力持ちで体力に自信のある人

引っ越しの業務には、家具や家電など重いものを運ぶ作業が伴います。そのため、力持ちで体力に自信のある人や、体を鍛えたいという人に向いている仕事です。
中には筋トレを目的に引っ越し業務に興味を持つ人もいます。男性の仕事のイメージが強いかもしれませんが、女性も活躍できる仕事です。体を動かすことが好きな人や体力をつけたいという人に最適な仕事といえるでしょう。

段取り良くテキパキと動ける人

引っ越し業務は1日に1件で終わることは少なく、特に引っ越しシーズンは複数の現場を掛け持ちすることがあります。そのため、限られた時間の中で段取り良く仕事を進め、テキパキと動けるかどうかが重要です。
丁寧に仕事をすることも大切ですが、決められた時間内に終わらなければお客様に迷惑を掛けることになってしまいます。体を動かしながら次の段取りを考え、機敏に動ける人に向いている仕事です。

コミュニケーション能力がある人

引っ越しの現場は大きな荷物を運ぶ作業が発生するため、複数のスタッフが協力しながら作業します。そのため、周囲と円滑なコミュニケーションをとれる人ほどスムーズに仕事を進められるでしょう。ひとりで作業するよりも周囲と協調しながら仕事をするのが得意な人に向いている仕事です。
また、引っ越し作業するにあたってはお客様に家具の配置のご要望を聞くといった仕事も発生します。そのため、お客様に対しても明るく気持ちの良いコミュニケーションがとれる人が向いています。

負けず嫌いな人

引っ越し業務は作業の流れや荷物の運搬方法、使用する資材など覚えることが多い仕事です。そのため、最初はわからないことが多く慣れたスタッフと自分を比較して落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
しかし、経験を積むことで自然に体が動くようになり、諦めずに仕事を続ければどんどんできることが増えていきます。諦めずに最後まで物事に取り組める人に向いている仕事です。

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実際に引っ越し業者で働くことを考えた場合、気になるのは待遇面ではないでしょうか。引っ越し業界は慢性的に人手不足の傾向があり、他の業界と比較して求人が見つかりやすい状況です。未経験であっても積極的に採用している会社もあるため、チャレンジしやすい業界といえます。
引っ越し業者の給料相場や給料事業について詳しく解説します。

給料相場

地域や会社規模、年齢によって異なりますが、大まかには年収300～520万円程度が相場です。
正社員として大手の引っ越し業者へ就職した場合、給料は月給は24万円前後が一般的です。小規模の会社や地方の会社になると月給16～19万円前後が多いです。
いずれも一般的な給料水準といえるでしょう。
求人を見る際の注意点としては、記載されている月収や年収は手当てが込みとなっていたり、一定時間分の残業代が含まれていたりする場合があるので、純粋な基本給で比較するということです。求人だけでは読み取れない場合、面接に臨む前に担当者へ確認するか面接の場できちんと認識を擦り合わせすることが大切です。

正社員として転職した場合の給料相場

引っ越し業務未経験の人が正社員として大手の引っ越し業者へ転職した場合、年収420～450万円程度となることが多いです。経験者の場合は、500万円前後になることもあります。
ただし、会社の規模や場所によってばらつきがあります。

給料をアップさせるポイント

給料をアップさせるにはいくつかポイントがあります。まずはトラックの運転ができるとドライバー手当てがつく会社が多いため、年間数十万～100万円程度の給料アップが見込めます。大型トラックの運転ができることがベストですが、普通免許でも運転できる4トントラックが運転できるようになれば、それだけで給料アップが見込めるでしょう。
また、リーダーになるのも給料アップの近道です。ある程度現場経験を積み、スタッフへの指示出しやお客様対応がスムーズにできるようになるとリーダーを任されることが多くあります。まずは引っ越し現場のトップであるリーダーを目指してみると良いでしょう。
さらに、特に大手引っ越し業者の場合は、管理職を目指すと大幅な給料アップが見込めます。
管理職になれば、年収600万円以上が期待できます。ただし、その分責任が大きくなり、クレーム対応など難しい仕事にも取り組む必要があります。

引っ越し業者の仕事内容は力仕事できついイメージを持つ人もいるかもしれません。具体的にどのような内容なのでしょうか。詳しく解説します。

運搬業務

お客様の家具や家電、荷物を家から運び出し、新居に運び入れる業務です。重いものを持って行き来しなければならないので、体力を使う仕事です。家の広さや荷物の量に応じて数名のスタッフでチームを組んで作業します。

梱包業務

荷物を箱に梱包する業務です。他にも、室内やエレベーター内に保護用のシートを貼るなど、運搬業務をサポートします。運搬業務と比較すると重いものを運ぶ機会が少ないため、力仕事に自信がない人でも取り組みやすい仕事です。

引っ越し業者の仕事がきついとされる理由

引っ越し業者の仕事がきついとされるのは、荷物の運搬に伴う力仕事が発生するためです。重い荷物を持って何度も行き来しなければならず、場合によってはエレベーターがない住宅もあるので、非常に体力を消耗します。さらに新居への荷物の運び入れは傷をつけないよう細心の注意を払いながらの作業が求められます。慣れていないときついと感じることも多いでしょう。
また、引っ越し作業の時間は1件ごとに決まっている場合が多く、特に2～3月の繁忙期は1日に複数件をこなさなければならないため、現場リーダーから時間について厳しく指導されることもあります。
一方で、丁寧な作業や迅速な対応に対してお客様から直接感謝の言葉をいただけることがあります。現場の仕事において最もやりがいを感じるのは、お客様からの感謝の言葉ではないでしょうか。また、現場スタッフはチームとして仕事をするため、スタッフ同士の中が深まります。仕事中はもちろんですが、お昼休憩や移動時間を一緒に過ごす中でチームワークが芽生えていくことを体験できるでしょう。
大変な仕事だからこそ、やり遂げた時の達成感も大きく、得られるものもたくさんあります。

労働時間について

基本的に残業は少ない仕事です。運搬する荷物の量が普段より多い場合や移動距離が長い時には残業が発生しますが、1日の業務内容があらかじめスケジューリングされていることがほとんどなので、突発的な残業は少ないといえるでしょう。
ただし、繁忙期は早朝から複数の案件をこなすことになるので、労働時間は長くなります。想定より早く終わる場合もありますが、その場合には他の現場の補助に駆けつけるなど、基本的に繁忙期は残業が発生すると考えた方が良いでしょう。